特定技能制度は、深刻な人手不足が続く日本の産業を支える重要な仕組みとして、 多くの企業様が活用を進めています。
2026年7月、出入国在留管理庁は2026年3月末時点の「特定技能(1号)・受入れ上限達成率(速報値)」を公表しました。 分野ごとの受入れ状況が明らかになったことで、今後の採用計画や人材確保の見通しに影響する可能性があります。
■ 2026年3月末時点の「受入れ上限達成率(速報値)」
出入国在留管理庁が公表した主な分野の達成率は以下のとおりです。
(令和11年3月までの受入れ見込数の充足率)
- 外食業:95.4% → ほぼ上限に達しており、新規交付を停止中(7/17)。
- 飲食料品製造業:72.2% → 安定した受入れが続く一方、企業間の採用競争は強まる見込み
- 建設:67.2% → 技能試験の合格者増加に伴い、今後さらに受入れが進む可能性
- 介護:58.9%
- 農業:54.5%
これらの数字は、特定技能制度が各分野でどれほど活用されているかを示す重要な指標です。
■ 出入国在留管理庁は「事前通知の見直し」を検討
特定技能(1号)制度では、分野ごとに受入れ上限が設定されています。 上限に近づくと、企業様の採用計画に影響が出るため、 出入国在留管理庁は次のような対応を検討しています。
● 数ヶ月に1回の定期公表へ
今年7月以降、受入れ上限達成率を数ヶ月に1回程度の頻度で定期的に公表する方針。
● 企業様への影響を小さくするための「事前通知の時期・方法の見直し」
採用計画に支障が出ないよう、 上限に近づいた際の通知方法やタイミングを改善する方向で検討が進められています。
これにより、企業様はより早い段階で採用戦略を立てやすくなり、 外国人材の確保に向けた準備がしやすくなることが期待されます。
■ 特定技能を活用する企業が押さえるべきポイント
● ① 分野ごとの上限達成率を定期的に確認する
特に「外食業」のように達成率が高い分野では、 採用計画の見直しや他分野の検討が必要になる場合があります。
● ② 在留資格の要件・職務内容の一致を厳格に管理
近年、在留資格の不一致や支援計画の不備が指摘されるケースが増えています。 採用前のチェックが非常に重要です。
● ③ 定着支援の強化
特定技能は「採用して終わり」ではなく、 生活支援・日本語学習・相談体制など、企業側のフォローが離職防止に直結します。
■ 行政書士としてお伝えしたいこと
私は横浜市役所で38年間勤務し、外国人支援・企業支援・国際業務などに20年以上携わり、 外務省・在外公館勤務も経験しました。
特定技能制度は、制度理解と適切な運用ができる企業様ほど成功します。 しかし、
- 上限達成率の変動
- 分野ごとの要件の違い
- 書類審査の厳格化
- 定着支援の体制づくり など、各企業様が自力で判断するには難しい点も多くあります。
【まとめ】外国人材の採用は「制度理解」と「事前準備」が成功の鍵
特定技能制度は、企業様の人材不足を解消する大きなチャンスです。 しかし、制度の変化が早く、最新情報を踏まえた採用計画が欠かせません。
もし、
- 特定技能の採用を検討している
- 上限達成率の影響が気になる
- 在留資格の手続きに不安がある
- 定着支援の体制を整えたい
このようなお悩みがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
藤沢・湘南エリアの企業様が、安心して外国人材を受入れられる環境づくりを、行政書士として丁寧にサポートいたします。
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